遣唐使船の遭難者ら初法要 海龍王寺、博多湾の海水を捧げ(産経新聞)

 平城遷都1300年にあわせ、平城宮跡(奈良市)のそばにある海龍王寺は18日に営む「四海安穏法要」で、遣唐使船で渡海しながら遭難するなどした死者の冥福を、船が出国した福岡県の海水を前に初めて祈る。遣唐使の影の部分にも注目した法要で、寺は「功績のあった人だけでなく、名も知れず亡くなった人たちの志で遷都1300年を迎えられたことに感謝したい」としている。

 遣唐使は7世紀前半から9世紀にかけて約15回、派遣された。奈良時代は4隻編成が基本で、最大で官人や僧、技術者ら計500人以上が渡海。暴風雨などで遭難することも度々で、多くの命が失われた。

 寺によると、僧の玄●(=日へんに方)(げんぼう)は唐からの帰路に暴風雨に襲われ、「海龍王経」を唱えながら無事帰国。その後、聖武天皇と光明皇后が玄●(=日へんに方)を導師に遣唐使の安全を祈願したと伝わることにちなみ、寺は平成16年、世界平和や海の安全を願う法要を復活させた。

 今回は石川重元住職(44)の発案で、海上や異国で亡くなった人たちを初めて追悼。初期の遣唐使船が日本を離れる際に通った福岡県・博多湾の海水を取り寄せた。

 四海安穏法要は18日午後3時から本堂で営まれ、硫黄島(東京都)の戦没者の冥福も同時に祈る。

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